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「フェルミ推定」を例題を用いて解説|練習用の本、問題集も紹介

投稿日:2017年9月29日 更新日:

 

フェルミ推定とは

  • 一部の企業の面接でも用いられている選考方法
  • ロジカルシンキングを鍛える思考法
  • ビジネスシーンにおいて強力な武器となる思考法

です。

コンサルティングファームや外資系企業を志望している就活生には必須のスキルとしてある程度認知されていると思いますが、ビジネスパーソンにとっても強力な武器となるのが「フェルミ推定」です。

私は就職活動でフェルミ推定をした側(就活生側)の経験と、面接で就活生のフェルミ推定を見て合否の判断をした側(面接官側)の経験があります。

その経験を活かし、本記事では

  • フェルミ推定とは何か
  • フェルミ推定の例題
  • フェルミ推定を練習するための問題集、おすすめの本

などを紹介したいと思います。

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フェルミ推定とは

フェルミ推定(フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。オーダーエスティメーションや封筒裏の計算(英語版)ともいわれる。(引用:Wikipedia)

簡単に言えば「知らない数字をなるべく論理的に考えて予想する」というようなイメージです。

「フェルミ推定」を就職活動の際の面接やグループディスカッションで用いる企業があるため、就活生は知っている人も結構いると思います。

また、「フェルミ推定」的な考え方はビジネスシーンにおいても非常に有効であるため、就活生だけでなくビジネスパーソンも知っておいて損はありません。

さらに、Wikipediaから引用します。

フェルミ推定はコンサルティング会社や外資系企業などの面接試験で用いられることがあるほか、欧米では学校教育で科学的な思考力を養成するために用いられることもある。(引用:Wikipedia)

特に注目したいのは科学的な思考力を養成するために用いられることもあるという部分です。

つまり、フェルミ推定は就活で採用してもらうためだけでなく、思考力を上げるために使うことができる思考法です。そのため、フェルミ推定的な考え方を習慣づけることができればビジネスシーンや私生活においても強力な武器になります。

 

フェルミ推定の例題(ピアノ調律師)

思考力も要請することができるフェルミ推定について、具体的な例題を解説しながら説明していきたいと思います。

フェルミ推定で一番有名な問題がこちら。

アメリカのシカゴには何人のピアノ調律師がいるか?

この問題に対して「知らない」の一言で済ませずに、できる限り考えて予想するというのがフェルミ推定です。

実際にフェルミ推定の例題を考えてみる

この問題にアプローチする際、例えばこのような式が立てられます。

 

f:id:waseda-neet:20170913055053p:plain

「シカゴにあるピアノの台数」に「1年で何回ピアノの調律が必要か」をかけることで、「シカゴのピアノ調律の需要」を求められます。

例えば、シカゴに100万台ピアノがあって、年に2回ピアノの調律が必要だとすると、シカゴのピアノ調律の年間需要は200万回です。

 

また、「シカゴのピアノ調律の需要」を「ピアノ調律師1人の年間担当台数」で割ることで、「シカゴに必要なピアノ調律師の人数」が出せます。

例えば、シカゴのピアノ調律の年間需要200万回に対して、ピアノ調律師1人が年間で担当できる台数を200台だとすると、シカゴに必要なピアノ調律師の人数は1万人です。

「シカゴのピアノ調律師の人数」は「シカゴに必要なピアノ調律師の人数」とほとんど同じだとすると(供給=需要だとすると)、この式で求められます。

 

式に数字を当てはめるとこのようになります。

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これを計算すると、1万人という答えが求められます。ただし、このフェルミ推定は浅いフェルミ推定です

なぜなら、根拠が薄い納得感の低い数字が多いからです。

 

より良いフェルミ推定をするために

シカゴのピアノの台数100万台という数字と、調律師の年間担当台数200台という数字は、もっと納得感のある数字にすることができます。そりゃそうですよね。ピアノ100万台とか年間担当台数200台という数字は適当に入れた数字なので。

この数字をなるべく論理立てて根拠のある数字にすることでより実際に即した数字に近づける、それが「良いフェルミ推定」です。

 

例えば、適当に置いた100万台というシカゴにあるピアノの台数を、より納得感のある数字にするにはこのように考えることができます。

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1万人が住んでいる街がありピアノを100人に1人が持っているとすると、その街のピアノの台数は100台ですよね。今回のシカゴの場合もこのように考えることでより根拠のある数字にすることができます。

 

「シカゴの人口」を知ってる人はそのまま知ってる数字を入れれば良いですが、「シカゴの人口」を知らない場合で考えてみます。例えば、知っている情報は

  • 東京の人口が約1,300万人
  • 名古屋の人口が約200万人
  • ニューヨークの人口は東京の人口より少ない
  • シカゴはアメリカの中でそこそこ大きな都市

だとします。この限られた情報からシカゴの人口を推察します。

 

日本の地方大都市である名古屋の人口は東京の約1/6。日本は東京一極化と言われているため、名古屋と東京の人口は大きく開きがあるが、ニューヨークとシカゴはここまでの開きはないと考えられる。つまり、シカゴの人口はニューヨークの1/3~1/4くらいと推定できる。

さらに、ニューヨークの人口は東京の人口より少ないことはわかっているので、ニューヨークの人口は1,000万人前後だろう。

これらを考慮すると、シカゴの人口はニューヨークの人口1,000万人の1/3~1/4ほどであるため、約300万人と推定することができます。(実際はニューヨークが約850万人、シカゴが約270万人)

 

このように、それぞれの数字を自分が知っている知識を掛け合わせることでより根拠のある数字にしていくことで、より良いフェルミ推定になっていきます。(最初よりはだいぶマシになりましたが、まだまだ掘り下げていくことはできます。)

 

フェルミ推定で気をつけるべきポイント

  • 隠れた前提がないか確認する

「シカゴのピアノ調律師の人数」は「シカゴに必要なピアノ調律師の人数」とほとんど同じだとすると(供給=需要だとすると)、この式で求められます。

例えばこれ。この文は「供給=需要」としますと前提を明言していますが、この一言がないと「供給=需要」が隠れた前提、つまりは自分の頭の中での思い込みとなってしまいます。

 

実際は「供給=需要」となることはないです。なぜなら、暇なピアノ調律師などもいるはずだからです。そのため、より正確にするにはピアノ調律師の部分も掘り下げていく必要があります。

しかし、今回の場合、ピアノ調律師の部分の掘り下げは煩雑になり説明が長くなると考え省略しました。実際にフェルミ推定を行う際は、どこまで掘り下げるかは状況によります

例えば就活の面接の際は、制限時間などを考慮しながらどこまで掘り下げるかを決めます。掘り下げない場合でも前提は認識した上で掘り下げないこと、なぜ掘り下げないのかを言う必要があります。なぜなら、言わないと考えるべき点が抜けていると面接官に思われるからです。

 

他にも

  • 筋の良いアプローチを選ぶ
  • 推定した数字が現実的か確認する

なども気をつける必要があります。

詳しくはここでは省略しますが以下で紹介する本に記載されているので、興味がある方は是非目を通してみてください。

 

フェルミ推定を練習できる問題集、おすすめの本

フェルミ推定とは何かが知れる『地頭力を鍛える』

この本は地頭力を鍛えるためのツールとしてフェルミ推定を紹介しています。そのため、フェルミ推定を練習したい就活生だけでなく、ビジネスパーソンや、思考法に興味がある方にもおすすめできる本です。

私はこの本がキッカケでフェルミ推定に興味を持ち、フェルミ推定を面接で課すコンサルタントという仕事に興味を持ち、最終的にコンサルタントになりました。

単純に本としてもかなり面白いのがこの「地頭力を鍛える」です。

 

フェルミ推定を練習する『就職活動対策シリーズ ― フェルミ推定の教科書』

「フェルミ推定の教科書」という名前なだけあって、フェルミ推定について理解を深めたいならこの本がベストです。

例題がかなり充実しているため問題集としても優秀であり、かつ、一つ一つの例題に対する答えと思考法も丁寧に解説されています。就活対策としてのテクニック的な部分も多く学べるため、 コンサルや外資系企業を志望している就活生は必読の本です。

また、この本はKindle Unlimitedの30日間無料体験を利用すれば、無料で読むことができるためかなりおすすめの本です。

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